本ブログの前身である「QTVR Diary」は、世界でも類を見ないパノラマ関連情報専門ブログとして、リソースの少ない日本だけでなく海外からも注目を浴び、国内外のメーカーからの情報やソリューションサンプルの提供を受け、パノラマ業界の専門情報をどこよりも早くお届けしていました。

今後ますます増え続けるパノラマのニーズに対応すべく、多くの方々にパノラマを楽しんで頂けるよう、様々な情報を今まで以上に発信してまいります。本ブログも引き続き、ご期待ください!


イベント予習(1) : ワンショットミラー概説/kaidan GoPano

さて、いよいよ来週に迫ってまいりました「QTVR Diary -OFFLINE- vol.8」ですが、皆さんご興味がどうやら薄いようで、反応が少ないですね。
そこで、今回イベントでお話する「ワンショットミラーで作る様々なパノラマコンテンツ」について、予習しておきましょう。実際、ワンショットミラーについてこのブログでご紹介したのもかなり前の話なので、引っ張ってくるだけでも大変です。改めてお話したいと思います。


ワンショットミラーについて、簡単にご説明したいと思います。

適度な大きさの二次双曲面で作られたミラーを正面から見ると、周囲が360°全て写り込む画像を取り込むことが出来ます。
これをデジタルカメラで撮影し、画像部分を抜き出して展開すると、360°ぐるっと見渡せるパノラマ画像が出来上がります。ちょうど真上を向けて撮影すると、水平方向に360°の全方位撮影を行うことが出来ます。
この理論に関しては、今回のイベントでご登壇いただく、奈良先端科学技術大学院大学の山澤一誠准教授の論文を参照して下さい。
論文ということでかなり難しい文章ではありますが、ボク自身非常にためになりました。

全方位視覚センサHyperOmni Visionに関する研究 -移動ロボットのナビゲーションのために(PDF:3.36MB)

さて、まず撮影機材について、お話します。

市販されているワンショットミラーの中で、世界で一番流通しているのが、Kaidan社が発売している「360One VR」ではないでしょうか?
昨年モデルチェンジを行い、新たにモデル名を『GoPano』となり再登場しています。


■ GoPano - One-Shot Panoramic Optic
http://www.kaidan.com/Detail.bok?no=163

実はこの機材、オリジナルは「EyeSee360」という会社の製品で、独自でオンライン販売をしていますが、筆頭販売業者として昔からKaidan社と契約しているようです。
EyeSee360 GoPano
EyeSee360 GoPano
http://www.eyesee360.com/gopano/

レンズに装着する時は、ステップリングやスペーサーを嵌めて、ある程度ミラー部から話して使用します。
本体下端のネジ径は67mmですので、装着するカメラやレンズのネジ径に合わせてステップリングを用意すると良いでしょう。国内でも安く変えますからね。
(以前このブログでもご紹介した「青木カメラ店」は"日本で一番ステップリングの在庫を持っている"と豪語してますから、もしもの時は一度お問い合わせになられては如何ですか?)
レンズとの距離を離すスペーサーは、別売りで用意されています。
今回調べて初めて知ったんですが、着脱が簡単にできるように、マグネットアダプターも販売されています。正直、今までかなり面倒だったんですよ。すぐに注文しようと思いますが、イベント時に間に合えば持参したいと思います(間に合わなかったら、ゴメンなさい)。

カメラだけじゃなく、色んな機材を装着したい場合は、汎用マウントキットがあります。これはKaidan社からリリースされています。

http://www.kaidan.com/Detail.bok?no=131
SLR Bracket Model 2 - Kaidan
http://www.kaidan.com/Detail.bok?no=131

これ、見た目以上にデカいです。重いです。
ボク自身これを所有していて、不動産関係の低価格パノラマ撮影は、全て360OneVR+SLR Bracketでデジタル一眼レフカメラを装着して撮影してます。
正直、当初は慣れずに手に余ってしまいました。しかし、セッティングの自由度が非常に高いので、コンパクトデジカメだけでなく、一眼レフカメラやビデオカメラまで、あらゆる機材を装着することが可能です。
機材そのものは大掛かりですが、一度セッティングを決めてしまえば取り回しは非常に楽です。頑丈でそれなりに精度もありますので、昨年から試作しているビデオカメラを装着してのモーションVRの撮影にも大いに役に立ちました。


ところで、このワンショットミラーを使う時の注意点で、非常に大切になってくるのが「レンズとミラーとの距離」と「被写界深度」です。
装着時のレンズ面とミラーとの距離はおよそ200mm前後になりますので、マクロレンズは必須です。
さらに、ミラー形状をご覧の通り、装着時に写り込む撮像はミラーの中心部は手前に、ミラーの円周部は奥にあり、その奥行きが非常に離れていますので、この至近距離で被写界深度を極力深く取る為に、出来る限り絞って撮影することになります。

GoPano使用に当たって利用するレンズやカメラを、メーカー別に説明しています。現在流通している製品はほぼ全て網羅されているのではないでしょうか?
また適性度も数値化してありますので、GoPano購入時に自分のカメラ+レンズが"使える"ものかどうかも分かりますので、便利ですよ。

EyeSee360 - Camera Support Database
http://www.eyesee360.com/cameradb/

ボクはキスデジN+SIGMA50mmマクロを装着して使っていますが、640×480pxの解像度の円筒パノラマムービーを、ほぼその場で納品できるワークフローを実現しています(撮影からUSBメモリにコピーして納品するまで約30分...速ければ15分でも可)。
素早く手軽に簡単にパノラマムービーまで作成することが出来る環境を、このワンショットミラーは実現しています。


今回はkaidan/EyeSee360の「GoPano」をご紹介しましたが、他にも市販品には様々なものがあります。
国内で入手できるワンショットミラーには、以下のようなものがあります。

■ パノラマ機材−Home360 パノラマ パノラマ写真 パノラマソフト パノラマムービー, 全方位ミラー
http://www.home360.co.jp/

EGG Photo 360°(98,000円)
http://www.home360.co.jp/eggphoto360.htm

株式会社映蔵 360 degree camera Eizoh Co.,LTD
http://www.eizoh.co.jp/index.html

全方位静止画・動画撮影用ミラー(写真はHyper70)
http://www.eizoh.co.jp/mirror.html

今回のイベントでは、特別ゲストとして、株式会社映蔵の研究開発部長の鈴木俊哉さんにお越しいただき、実際の応用例についてお話を伺う予定にしております。どうぞご期待ください!


不動産系ポータルや飲食店系ポータルなど、コンテンツの入れ替わりが激しくコストがかけられない場合など、このワンショットミラーによるパノラマVRコンテンツの制作は、非常に武器になるんではないでしょうか?


実際の装着方法や装着風景は、ぜひイベントにお越しいただき、ご自身の目でご覧頂けたらと思います。
参加無料のイベントです。どうぞお気軽にお越し下さい!

明日は、ワンショットミラーで撮影した静止画から、パノラマVRムービーにするオーサリングツールについて、お話したいと思います。



2009年2月14日(土)16:00〜18:00 参加無料のイベントです。お気軽にお越し下さい!
親睦会(参加費6,000円)の参加申込もこちらからどうぞ

QTVR Diary -OFFLINE- vol.8



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