本ブログの前身である「QTVR Diary」は、世界でも類を見ないパノラマ関連情報専門ブログとして、リソースの少ない日本だけでなく海外からも注目を浴び、国内外のメーカーからの情報やソリューションサンプルの提供を受け、パノラマ業界の専門情報をどこよりも早くお届けしていました。

今後ますます増え続けるパノラマのニーズに対応すべく、多くの方々にパノラマを楽しんで頂けるよう、様々な情報を今まで以上に発信してまいります。本ブログも引き続き、ご期待ください!


マルチレゾリューション(多段解像度)対応のHTML5版パノラマVRプレイヤー2種

今年のIVRPAの年次総会「Iceland2013」で発表があった、とても大きなトピックのひとつが、HTML5版のマルチレゾリューション(多段解像度)対応でした。
いつかは出るだろうとは思っていみしたし、今か今かと待ち望んでいた技術でもあります。

Garden Gnome Software社の主力製品Pano2VRの次期バージョン「4.5」で、そのマルチレゾリューション対応が実現しようとしています。
今回のIceland2013では先行デモンストレーションとして発表されていましたが、なぜかこの模様はライブ配信されておらず、その詳細はFacebookの「Panoramic Photography」グループで語られている話を断片的に知ることしか出来ませんでした。

オフィシャルサイトでは何も語られていませんが、オフィシャル掲示板のマルチレゾリューションに関するスレッドに返答されていました。

Garden Gnome Software • View topic - HTML5 Multiresolution

コレによると、マルチレゾリューション対応HTML5出力が可能になったPano2VR4.5のパブリックベータ版は7月中旬に、Object2VRは6月末頃にリリース予定とのこと。期待したいと思います。


そして、時をほぼ同じくして、別のHTML5版マルチレゾリューション対応パノラマVRプレイヤーが登場しました。
現時点で世界のパノラマVRプレイヤーとして最も利用されているのは「krpano」だとボクは思っています。仏Kolor社のヴァーチャルツアーオーサリングスイーツ「Panotour/PanotourPro」のビルドエンジンとしても利用され、特にいち早くPC/モバイル両対応のHTML5プレイヤーとしての商用利用が積極的に行われてきたことから、PC用サイトだけでなくiOSアプリやWebアプリにも使われる、マルチプラットフォームなパノラマVRソリューションとして、不動の地位を築きつつあります。

そんなkrpanoが6月13日に、マルチレゾリューションに対応したHTML5用jsライブラリ「krpanoiphone.js」のパブリックベータ版をリリースしました。

KRPano
krpano HTML5 Multiresolution Preview
http://krpano.com/html5multires/

上記ページでは、サンプルコンテンツへのリンクが張られています。そのサンプルが秀逸なので、ぜひご覧頂ければと思います。


krpano HTML5 Multiresolution - Tokyo 45 Gigapixel
http://krpano.com/panos/tokyo45gp/

日本の皆様にはすっかりお馴染みの、六本木ヒルズから撮影された45ギガピクセル(300,000x150,000px)のパノラマVRコンテンツ「Tokyo Roppongi Gigapixel」。撮影は360citiesファウンダーのジェフリー S. マーティン氏。今回のパブリックベータ版のデモのために提供されます。


krpano HTML5 Multiresolution Petapixel-Test
http://krpano.com/petapixel/

ペタピクセル(1000兆=1,000,000,000,000,000px)サイズのパノラマVRコンテンツの表示をリアルタイムで表示するデモです。タイル画像の凄まじい細分化を可視化することによって、"永遠に"ズームインできるような錯覚に陥る程です。


krpano.com - Paris Virtual Tour (HTML5 Multiresolution)
http://krpano.com/tours/paris/mres.html

ギガピクセルパノラマのヴァーチャルツアーを構築したサンプルコンテンツを提供したのは、仏パリを拠点に活動するWeb&パノラマプロダクション「ecliptique」。非常に鮮明なパノラマを使ったヴァーチャルツアーが展開されています。これもギガピクセル撮影の恩恵でしょうか。


使用方法は、krpanoを触ったことがある方にとっては、とても簡単だと思います。

  1. まず最新版の「krpano Tools」をダウンロードしましょう。
  2. 次に、下記のリンクから、マルチレゾリューション対応HTML5ビューワーをダウンロードして下さい。 □ krpano 1.17 HTML5 Viewer (krpanoiphone.jsがZIP圧縮されています。75.447KB) 解凍後、ダウンロードしたkrpano Toolsの中にあるkrpanoiphone.jsと入れ替えます。
  3. krpano Tools内の「MAKE PANO (MULTIRES)」や「MAKE VTOUR (MULTIRES)」を使って、マルチレゾリューションパノラマVRコンテンツを作成します。または、krpano Tools内のソフトウェア「krpano Update Tool」を使って、既存のパノラマVRコンテンツを更新します。
  4. 上記の段階ではPCブラウザではFlash版が動く仕様になっているので、それを強制的にHTML5版で再生させるため、生成したコンテンツが埋め込まれているHTMLファイルのembedセッティングの「html5:"auto"」を「html5:"prefer"」に書き換えます。
  5. 現時点では「maxpixelzoom」設定(最大ズーム)がHTML5版では未サポートのため、XML編集によって「fovmin」設定を調整して下さい。

現時点では、ベータ版としての透かしが入っていて、7月30日までの利用期限が設けられています。
商用デモなどに利用する場合に、この透かしを消すことも可能になっているようです(xmlファイルに「<prerelease watermark="false" />」と明記するだけ)。但し7月30日の利用期限が消えることはありません。そこに注意して、まずはストレスの全く無い、クロスプラットフォームでの超高解像度パノラマ体験をしてみて下さい。

今後の展開も、非常に期待したいところです。



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