本ブログの前身である「QTVR Diary」は、世界でも類を見ないパノラマ関連情報専門ブログとして、リソースの少ない日本だけでなく海外からも注目を浴び、国内外のメーカーからの情報やソリューションサンプルの提供を受け、パノラマ業界の専門情報をどこよりも早くお届けしていました。

今後ますます増え続けるパノラマのニーズに対応すべく、多くの方々にパノラマを楽しんで頂けるよう、様々な情報を今まで以上に発信してまいります。本ブログも引き続き、ご期待ください!


CES2014をパノラマ技術の観点で振り返り(4) - Panasonic / PANONO / RemoteReality / Ricoh / SONY / Virtuix Omni

先週3回(第1回/第2回/第3回)に渡って紹介してきた、世界最大の家電見本市「CES」のパノラマ関連情報を振り返りですが、今回がいよいよ最終話。残り6社を一気にご紹介したいと思います。


2014 International CES, January 7-10
http://www.cesweb.org

  • 360 Fly
  • 360Heros
  • Bublcam
  • Geonaute
  • Image 363D
  • Kolor
  • LaCie
  • Ortery
  • Panasonic
  • PANONO
  • RemoteReality
  • Ricoh
  • SONY
  • Virtuix Omni


《 Panasonic 》

以前から4Kカメラ&4Kモニター&によって、高解像度コンテンツの入出力デバイスで世界を席巻しているパナソニックですが、今年のCESではよりリアリティを求めたソリューションを展開していました...そう、いつでも発売できそうなモノですね。

パノラマ関連情報といえば、水平方向にカメラを複数台並べて撮影するHDパノラマ映像カメラシステムが2012年に発表されていますが、今度はそれを表示するディスプレイを展開しています。

◎ 4K曲面有機ELパネル(4K Curved OLED)

黒が鮮明に映る次世代ディスプレイ方式「有機EL」も、ココまで大画面になっています...55型ですって。しかも曲面ですよ!これを6台繋げて、滑らかな波形のディスプレイソリューションを展開しています。
さらに各モニターが4K解像度を持っているので、非常に鮮明です。
逆にこれだけの映像コンテンツを作る方が大変です。どうしましょう(苦笑)

◎ ウルトラワイドビデオ アプリケーション(4K Ultra-Wide Video Applications)

フルHDから4Kに変わった4台のカメラを水平に配置したパノラマ映像カメラシステムで撮ったコンテンツを、3台の4Kディスプレイで表示するデモを会場で行っていました。アメリカンフットボールのスタジアム後方から撮影するとフィールドの端から端まで映ります。さらにこれを使って試合分析も行っていたそうで、これだけ後方からの撮影でも、選手1人1人が、ディスプレイに近付きさえすればクッキリハッキリ分かるのが凄いです。こんな時代だそうですよ!

〈参照〉
4K新製品やビジネスソリューションの実例、新提案を幅広く出展!(Japanese) | Panasonic News Portal

《 PANONO 》

90万ドルという強気で法外な募集をサクセスし、さらに解像度UPを促してさらなる募集を1週間延長してかけたら、結局は125万ドルを集めた大成功プロジェクトになった、既に"伝説"とも言える全方位カメラです。

もうこのブログの読者ならお馴染みですね。
ボク自身は発表当初は少し残念な気持ちになりましたが、今後の展開如何では大化けする可能性が非常に高い"ガジェット"です。だって、プロモーションのために日本のSP企業まで雇ってましたからねぇ。他の国でも同じ様なことしてると思います。そのつぎ込んだ資金たるや...想像するだに恐ろしいです(笑

Panono - Panoramic Ball Camera

このガジェットの最も秀逸なポイントは「投げ上げた時の最高到達点ではモノが静止する」ことを利用し、加速度センサーとジャイロセンサーを組み込んで、最高到達点で止った瞬間に自動的にシャッターを切ることのみに注力しています。勿論、投げ上げてますから、三脚や一脚などの支持体はありませんから、360x180°全方位を撮影する事が可能です。この球面の中に36ケの単焦点レンズ付きのカメラを等間隔に配置し、リアルタイムにスティッチして、すぐにスマホやタブレットのアプリに転送される仕組みです。

勿論、これだけ資金力があるスタートアップ企業ですから、CESに出ないワケはありません。
共同創業者のJonas Pfeil氏が会場に常駐し、色々と説明を行っていたそうです。
日本から行った方の"噂"だと、このJonas氏、少し日本語が喋れたとか。親日家なのかな?それとも天才なのかな?

元ライカCOOでCarlZeissレンズ部門責任者を務めていたRalf Coeneh氏も、PANONOを支援している一人と言います。これだけの超大物があとどのくらい後方支援してるのでしょうか?開発資金も潤沢で、世界的なネットワークも構築出来ていて、既に成功のルートは出来ています。さぁ、あとは発売された後、きっちりとコミュニティが構築されることを望みます。RICOH THETAの成功例がありますから!(まだ初動ですが、今のところ順調と言えますよね)

〈参照〉
360°? いいえ、360°×360°! 投げて撮るカメラが製品化(動画あり) : ギズモード・ジャパン
投げるだけで360度撮影できるボール型全天球カメラ「Panono」発売決定 - ITmedia ニュース


《 RemoteReality 》

元々軍事用途の非常に厳しいレギュレーションで揉まれた精度と品質を元に民生まで降りて来た、最大360°の視野角を撮影するパノラマカメラです。


Welcome to RemoteReality - Intelligent Awareness
http://www.remotereality.com/

この企業のメイン商品は以下の3つ。


THE EAGLE360™ SYSTEM

DAY/NIGHT 360SA SYSTEM

THE THERMALVISION360 CAMERA

これが使われる場所ってのが、凄いですよ。
オフィシャルサイトのイメージFlashムービーで見られるのですが、何と潜水艦の上部だとか、戦争の最前線だとか、偵察機だとか...余りにもヘヴィデューティー過ぎて、とんでもないことになってます。それだけのハードワークに耐えられる筐体と回路と精度があるんですね。凄いなぁ。

ちなみに、こんな製品も作っています。


HUMMINGBIRD
「ハチドリ」のネーミング通り、その小さくて可愛いワンショットミラーも、それなりの堅牢度が保たれているのでしょうか...?

さて、この企業がCESでどんな展示をしていたのか、どこを調べても出て来なかったのですが、恐らく毎年出しているのでしょうね。来年のCESに行かれる方には、ぜひ見に行って欲しいブースです。
(ボクが行かなきゃ、ですよね?)


《 Ricoh 》

リコーといえば、昨年11月に国内でもリリースした「THETA」。このブログの読者の中には、かなり購入された方も多いと聞きます。イイなぁ...。

イメージ戦略がうまく成功し、SNSを利用したコミュニティ形成も何とかうまく行って、年末にはキッチリとファームウェアのバージョンアップを行って、ユーザーが欲しかった機能がオフィシャルサイトにも付いてますね。
この辺の、ユーザーからのフィードバックを吸い出しながら、極力応えて行く努力によって、初動活動は合格点なのではないでしょうか。なにせ新しいカテゴリーのデバイスですしねぇ。全方位カメラとして今までリリースされてきたモノが悉く失敗し続けて来た訳なので、THETAには永い目でコミュニティを温め続けて欲しいものです。

RICOH THETA

さて、そんなTHETA擁するRicohのCESのブースの人気はモチロン、THETA撮影コーナー。しかもこの撮影が面白く、室内はグリーンバックに巨大な照明が炊かれ、そこにTHETAが1台セットされています。ココで撮影するだけでクロマキー合成され、theta360.comにアップされ、そのURLが記載された紙が貰えるという仕組みになっていたようです。今度のCP+2014でもやってくれへんかなぁ(笑)


ところでボクといえば、THETAには食指が動かないんですよねぇ。なんでかなぁ?
それはね、多分ね、コレがね、"カメラ"だからだと思うんです。
基本、ボクは写真を撮る"趣味"が全く無いところに大きな要因があるように思います。半年後もこれを持ち歩いている自信が無いんよなぁ...。
iPhoneのエコシステムのように、周辺機器をサードパーティーから沢山リリースされたらイイんですけどね(さっそく、よしみカメラさんが作ってましたね!)。あとは女の子が使う用途も考えて欲しいなぁ。

期待してます。本当ですよ!

〈参照〉
【CES】リコー、国内未発表の一眼レフ「PENTAX K-500」 - デジカメ Watch


《 SONY 》

映像を司る世界NO.1企業「SONY」のブースは、CESのどこよりも大きく、どこよりも派手で、どこよりも話題性に満ちたものだったようです。
その圧巻を知る展示ブースのイメージ画像及びブース写真が、こちらです。


SONYのデモ映像に深く関わっている染瀬直人さんが深く関わっているこの円筒パノラマ映像の撮影は、何とレンズスタイルカメラ「DSC-QX100」8台によって撮られたとのこと。これを20台のプロジェクタで投影してるんだそうです。

っていうか、そんな安い"ガジェット"でも、作り様によってはとんでもないコンテンツを生み出す事が出来る妙例ですね。凄いなぁ。

〈参照〉
Sony Japan | 2014 International CES オープニングキーノート


《 Virtuix Omni 》

2012年夏にKickstarterで大成功を収めた米Virtuix社のVRコントローラー「Omni」。皆さん、どこかでご覧になったこともあるでしょう。実際に歩行を行う没入型VRコントローラーとして、画期的なソリューションを提供しようとしています。

これがいよいよ製品化の流れとなって、オフィシャルサイトでは既に予約注文が始まっています。


Virtuix Omni
http://www.virtuix.com/

1台$499という、非常に戦力的な価格ですね。
この非常に魅力的なガジェットの実機デモが、CES会場内で行われていたのですから、注目されないワケはありません。
会場でのデモ映像がありましたが、スムーズな使い心地は、今後の没入型VRコンテンツの制作概念を変えなければならないのではないかなと感じる程でした。ゲーム屋には堪らないでしょうね〜!

ボクら実写パノラマVR/モーションVR屋がこのデバイスによって、どこまで臨場感を持って行けるかは未知なところですが、それこそ新たなユーザーインターフェイスの考案によって、一気に道が開けるのではないでしょうか?

置き場所に困らなければ、ぜひとも1台欲しいものです。だって...安いやン!

〈参照〉
[CES 2014]キャラクターとの一体感が味わえる体感型VRデバイスの決定版? Virtuix「Omni」のデモプレイムービーを掲載 - 4Gamer.net



最後はとても駆け足で喋ってきた、今年のCESレポートですが、何を言っても、ボク自身が行ってないので、説得力も何も、あったもんじゃないですね。出来る事なら、来年こそは行きたいです。今年こうして、出展企業の検索方法も分かったので、来年はそれを踏まえて1ヶ月前からガッチリ準備して、CES2015に挑みたいと思います。



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