本ブログの前身である「QTVR Diary」は、世界でも類を見ないパノラマ関連情報専門ブログとして、リソースの少ない日本だけでなく海外からも注目を浴び、国内外のメーカーからの情報やソリューションサンプルの提供を受け、パノラマ業界の専門情報をどこよりも早くお届けしていました。

今後ますます増え続けるパノラマのニーズに対応すべく、多くの方々にパノラマを楽しんで頂けるよう、様々な情報を今まで以上に発信してまいります。本ブログも引き続き、ご期待ください!


英360Precision社がFacebook発案のSurround360を製造販売開始か

先週末の「Panoramania, LESSON -OpenSeminar- #2」は、非常に濃密なレクチャーとなり、5時間はやっぱり短かったです。みなさん、満足そうな表情でご帰宅なされたところを伺うと、やってよかったなと思います。なにせ、パノラマ制作ソフトのレクチャーで5時間みっちりなんていう講義は、世界広しといえどもウチだけだと思うので、皆さんも機会があれば、ぜひ受講して下さいね。
次回3月25日にレクチャーするソフトウェアはAutopanoVideoPro/AutopanoGigaによるGoProマルチカメラのスティッチングワークフローを取り上げます。さらに4月22日にはゲーム開発環境「UnrealEngine」による全方位パノラマ写真/映像の実装をUI構築込みで行う予定です。告知は近日中に行います。乞うご期待!

で、そのまさに講習日の前日に発表されたニュースをご紹介します。
GoogleStreetvViewの「BusinessPhoto(日本サービス名:おみせフォト)」の推奨撮影機材「360Precision Atome」で有名になった、イギリスのパノラマ撮影専用回転雲台(リグ)を製造販売している「360Precision」社が、今年の4月に発売を予定している"カメラ"が、とんでもないシロモノでした。


Facebook 360Surround Camera
http://www.360surround.cam/

これ、どこかで見たことないですか?
昨年1年間で、さまざまな"VRカメラ"が登場してきましたが、大本命の1つとして数えられるのが、Facebookが提唱した「360 Surround」カメラでした。

Facebook Surround 360 - Facebook 360 Video
https://facebook360.fb.com/facebook-surround-360/

水平14台の超広角レンズと天面1台+底面2台の魚眼レンズを装着した計17台のグローバルシャッターを持つカメラを配した全方位撮影カメラは、実はGithubに全てのスペック(構成する推奨機材やソフトウェアのソースコード)を全て公開したオープンソースプロジェクトでした。

GitHub - facebook/Surround360: Surround360 is Facebook's open source hardware and software for capturing stereoscopic 3D 360 video for VR. The repo contains hardware designs, as well as software for camera control and rendering.
https://github.com/facebook/Surround360

もちろん、その制作工程すらも、Facebook上で動画で公開されています。
あまりにも詳細に見せてくれているので、作ろうと思えば、誰でも作れそうですよね!(笑)

しかし使う機材を全部集めると、それだけで100万円を軽く超えるシロモノです。

  • カメラ:FLIR(旧:PointGreyResearch)「Grasshopper: GS3-U3-41C6C-C(リンク)」(SONY製/2,048x2,048px/90fps/グローバルシャッターCMOS/Cマウント)
  • 広角レンズ:Sunex「PN DSL318(‎リンク(PDF))」(焦点距離7mm/CSマウント)
  • 魚眼レンズ:フジノン「FE185C086HA-1(リンク)」(焦点距離2.7mm/画角185°/CSマウント)

カメラセットが17台も使われているのですから、その物量で価格が想像できることでしょう。
さらにそれを組み付けるアルミ筐体の3Dモデルデータも公開されています。

こうなれば、どこかが組み立て済みモデルを販売するのも時間のうちだなと思っていたら、まさかまさかのイギリス発信とは、ね!

実際に360Precision社は、これを組み付けるために、全ての資材に対して安定した調達ルートを確保。筐体はフルアルミのCNC削り出しで製造し塗装も施しています。

仕様はFacebookに完全準拠し、忠実に再現しています。
その価格は、化け物ですよ!

  • カメラケースのみ:£6,995.00
  • カメラのみ:£29,950.00
  • カメラ+PC:£49,950.00
  • カメラレンタル:£1,500/1日

カメラ本体が日本円で約420万円。
この機材のカメラ部分を製造しているPointGreyResearch社の360カメラといえば、このブログでもおなじみ「Ladybug3」ですが、これが日本国内販売価格が約250万円ですから、意外と良心的な価格に思えます。
ただしこのカメラは、Linux上で動く制御ソフトウェアがあっての機材なので、Githubで公開されてるソースコードをコンパイルできる方はご自身のPCの中のLinuxにインストールすれば良し、そうでなければPCバンドル版を約700万円で購入する必要があります。

さすがにこれをいきなり購入するのは気が引けるというもの。
そこで「レンタル」サービスが最初から組み込まれて居ます。
でも2週間程度借りるぐらいなら、カメラ1台買った方が早い気もしますね(苦笑)

レンタルの開始日が4月15日になっていますので、この日が発売開始日となることでしょう。
さぁ、どのくらい売れるのでしょうか。
興味を持って、見守りたいと思います。



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