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今後ますます増え続けるパノラマのニーズに対応すべく、多くの方々にパノラマを楽しんで頂けるよう、様々な情報を今まで以上に発信してまいります。本ブログも引き続き、ご期待ください!


新イベント「長編VR映画のための演出勉強会」を令和元年6月19日から開催

新しいイベントを開催します。
昨年末ぐらいからボクが気になっていたテーマ「長編VR映画」についての勉強会を、毎月開催しようと思います。


長編VR映画のための演出勉強会(京都会場) #1「ウルトラマンゼロVR」「MIYUBI」
http://ptix.at/JzBn5i

  • 開催日時:令和元年6月19日(水) 19:00〜21:00
  • 開催場所:京都リサーチパーク町家スタジオ大広間 [→GoogleMaps]
    〒602-8233
    京都市上京区葭屋町通中立売上ル福大明神町128番地
  • 参加費:無料
  • 定 員:30名
  • 主催(京都会場):Panoramania Inc.

無料イベントですけど、会場の広さに限界があるので、一応、申し込んで下さいね。

《今月の課題1ー有料コンテンツ》ウルトラマンゼロVR:1,200円

≫ オフィシャルサイト:https://m-78.jp/ultravr/
≫ プラットフォーム:パソコン、iPhone、Android、Gear VR、Oculus Go、PlayStation VR
≫ 販売サイト:DMM.com [→LINK]、ハコスコ [→LINK]

≫ 選者からひとこと:
360°映像とVR映画の違いをよく考えて作られた作品です。360°映像は映像が360度に広がった上での表現、VR映画はその空間をどう体験させるかを考えた表現です。ウルトラマンVRはウルトラマンの大きさを初めて知るVRです。VRは物体のスケールを知ることができます。また実際のスケールの中で怪獣とウルトラマンの戦いを目の当たりにした時、ちっぽけな人間はどう感じるか?を考えてストーリーを考えています。とにかく難しいことを考えず純粋に、子供の頃に戻ってウルトラマンの世界に没入してみてほしいです!(待場)


《今月の課題2ー無料コンテンツ》MIYUBI:無料

≫ オフィシャルサイト:https://www.felixandpaul.com/?projects/miyubi/description
≫ プラットフォーム:Oculus Rift/Rift S、GearVR
≫ ダウンロードサイト:Oculus Rift/Rift S版 [→LINK]、GearVR版 [→LINK]

≫ 選者からひとこと:
VRはその世界を体験することができます。この作品は体験者に役割を与えます。その役割の中でこのストーリー世界を体験することのできる作品です。また今までの映画とは違い、その世界に自分は存在していることを実感させます。このストーリーの中に体験者は存在していると実感する演出がされています。その上できちんと映画的ストーリーテリングをしている作品です。非常によく考えられたVR映画なので、この作品を通して未来の映画について、色々議論するキッカケにしたいです。(待場)


日本でもVRブームが去り、飽きる人は飽き、諦める人は諦め、止める人は止める感じです。
特にVRコンテンツの出始めは、3DCGの開発期間が長く掛かることから、既にコンテンツがあった実写360x180°全方位VR写真/映像が使われてきました。その後、3DCGの全方位VRコンテンツが台頭してくると、実写と3DCGの棲み分けはパッキリと分かれ、実写VRの居所は、かなり限定化されてきました。

で、昨年下半期から、世界的に見ると、実写VR業界に激震が走る事件が幾つもありました。


ね、凄いでしょ。この他にも、Giropticsが倒産したりVideoStitchが活動停止状態になっていたりもして、VRブーム前後の実写VR映像制作のど真ん中を牽引していた企業が続々と企業清算または事業変更してたりします。


そんな中にあって、2019年の実写VR業界は、次のフェーズに入ったと言って良いでしょう。
新しいVR制作ソフトウェアや撮影機材が出てきたこともあり、昨年まで構築していた制作環境をガラっと変えないといけない状態になっていて、本当に大変です。逆に、今年から実写VRを始めた人には、大きなチャンスが待っています。

  ・   ・   ・   ・

さて、実際に実写VRコンテンツを制作するに当たって、企業や官公庁のプロモーションや音楽PVに使われるような、インパクト先行型のショートムービーに関しては、360x180°全方位VR映像の演出表現技法は、かなり練れてきた気がします。出来るだけ多くの人の目に触れる為にYouTubeに公開されたこれらのVR映像を見ると、かなり幅広い表現技法が考案されているのが分かります。

一方で、昨今海外で非常に注目を浴びている、しっかりと熟考された脚本を元にした長尺モノの実写360x180°全方位VR映像の"映画"が、我らが日本からは殆ど生まれていません。そこに疑問を持ちました。海外の国際映画祭には既に多くのVRコンペティション部門が創設されており、幅広い地域から様々なVR映画が上映されています。
ちなみに、2019年の海外の主要国際映画祭のVR部門の一覧がありました。

360/VR Cinema Festival Calendar 2019 - VR Film Review

このリストでは55の国際映画祭で、VR部門が創設されているのが分かります。

なのに、日本で開催されている国際映画祭にはVR部門がありません。なぜでしょう?
# ショートショートフィルムフェスティバルでは2018年にVR部門が特別に創設されましたが、今年も継続開催されるかは未定だそうです。
# VRプログラム / ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2018 (SSFF & ASIA 2018)

日本人の独特な言語環境が間違いなく影響されてるのは間違いないんです。即ち、VR映画に関する日本語ドキュメントが余りにも少ないからだと、ボクは考えています。360x180°全方位VRコンテンツは、従来の映像とは全く違う考え方や視点で絵作りを行わないとイケナイのは、このブログの読者はよくよくおわかりだと思います。その余りにも独特な観点に基づいた撮影技術に、さらに脚本に沿った映像演出を行わなければならず、さらに従来の映画表現の演出手法の大半が使えないも思われるので、新たに360x180°全方位の視点に立った表現演出技法を生み出さなくてはなりません。

そんな途方も無い作業を、今はみんな個人一人一人が全くの手探りで行っているのが実状です。それでは、いつまで経っても良い作品が出てくるワケがありません。この日本国内でも幾つかの秀作が出てはいますが、まさに"一握りの天才"が産み出した奇跡の作品たちです。それらですら、作品を批評するメディアが殆どありません。

そんな状態を見かねたボクは、海外の優秀な作品を選出して前もって皆に個々に見てもらい、寄り集まって皆で批評する会が設けられないか、と考えました。色々と考察を重ね、これは一人でやるには作業が膨大過ぎるので、東京でブイブイいわしてる「渡邊課」の渡邊くん&越後くんに声を掛けて助けてもらい、最近はVR映画プロデューサーとして活躍真っ最中の待場さんにも参画してもらい、今回のイベントの開催にこぎ着けました。

従って、この『長編VR映画のための演出勉強会』は、ボクのPanoramania Inc.と渡邉課の共催イベントです。
京都会場をPanoramania Inc.が担当し、東京会場を渡邉課が担当します。
 京都会場は毎月第3水曜日に開催することが決定しています。東京は毎月第1水曜日を予定しています。もうすぐ告知がありますので、東京の方は楽しみにしていて下さいね。

なお、このイベントは無料です。まだ協賛スポンサーが全く付いてないので、京都会場はボク独りの手弁当です。VR映画を作りたいと野望に燃えまくっている野心溢れる学生さん大歓迎にしたいので、無料にしました。まぁ、有料コンテンツの出費は勿論、HMD購入費もバカにならないので、大学の研究室にあるHMDでがっつり見て下さいね。
既にVR映像をガッツリ作ってる方も、スキルアップの勉強会としては非常に役に立つのではないかと思っています。

一応、今年いっぱい、全6回を開催する予定です。6月から11月まで毎月2本ずつ計12本の長編VR映画を見ることで、世界の潮流や流行や技術変遷の雰囲気なんかは掴めると思います。

本イベントは、YouTubeLiveで公開しますし、アーカイブも残します。
さらにテキスト起こしもするので、テキスト検索も出来るようにします。凄いでしょ?
ここまでやれば、この全6回で、長編VR映画の演出技法は一通り掴めると思いますし、例題解説があるので、自分の制作のお手本になると思うワケです。

来週水曜日に迫ってきてますので、もう日も無いですが、ぜひ皆さん、気軽に参加してください。
そして長編VR映画について、熱く語り合いましょう!

最後に、本イベントに際しての想いをPeaTiXページで語っていますので、それを全文引用します。
この熱い想いが、皆さんに届けばいいなぁ。



◆ 長編VR映画が、日本からは産まれない?

海外の主要国際映画祭では、長編VR映画のコンペティション部門が続々と設立されていますが、日本にはまだありません(単発では幾つか例があります)。なぜでしょうか?

日本には長編作品が、殆ど生まれていません。長編VR作品を作るために必要な"演出技法"に関する、公開されている日本語ドキュメントが殆ど無いからだと、私たちは考えます。

質の良い長編VR映像作品を、より幅広いジャンルの映像作家(と、その予備軍)に作ってもらうには、業界の見本になるような作品を批評するメディアが必要だと考えています。また、優秀な有料VR映像作品を購入する習慣を付けることも、とても大事だと思っています。

◆ VR映像ならではの映像演出を一緒に勉強しましょう!

本イベントは、こちらから発表する2作品を課題として購入&視聴し、その感想を討論し合う場です。
1本は無料コンテンツですが、もう1本は有料コンテンツを予定しています。何度も何度も視聴を繰り返し、自分なりの感想や発見を文章化しておいて下さい。簡単に発表する機会を用意します。

主要ターゲットは以下の通りです。
・新しい表現手法を模索している映像作家
・全方位VRコンテンツを長年作り続けていて、長編にチャレンジしたい方
・ヒマとアイデアが余りある映像志向の学生たち(いっぱい来て下さい!)
・長編商業映画のプロデューサーやディレクター

演出技法に特化しているので、スティッチや実装などの技術については基本的に語りません。
カメラやマイクの配置
カット割りや、演出としてのパン/チルト
効果的な3DCGエフェクト
音の効果や技法
などなど、長編VR映像を作る上で、演出技法の手札は出来るだけ多い方が良いはずです。これらについて、出来るだけ多くのバリエーションを、視聴作品から読み取れれば良いなぁと、期待しています。

◆ 映像とテキストによる演出レパートリーの蓄積

さらに、多くの人とディスカッションすることにより、自分だけでは気付かない、より広くて深い考察を集めるのが、本企画の主旨です。
イベントはライブ配信&アーカイブするほか、テキスト化して検索が出来るようなアーカイブにもします。

毎月2本の長編VR映像の合評を1時間ずつ、計2時間のイベントで行います。
6月から毎月開催して11月までの全6回を予定しています。

できる限り多くの人に参加して欲しいと思うので、イベント参加費は無料です。
遠方の方は、ライブ配信でのコメント参加も大歓迎です。
昨今のVRブームのど真ん中にいらっしゃる方も、その経験を活かした発言をどんどんして下さい。

皆様のご参加を、心よりお待ちしてます。

【京都】
Panoramania Inc.(二宮 章)
田口 賢一(サウンドエンジニア)
【東京】
渡邊課(渡邊 徹/越後 龍一)
待場 勝利(VR映画プロデューサー)



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